由来:3.日韓の『割り勘』について

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안녕하세요? 크리스탈이에요. 장마철이라서 너무 더워요 T.T

今日は韓国語の語源を知る2回目のテーマ「日韓の割り勘」について書きたいと思います。

割り勘といえば日本にもある習慣なので不思議なものではないと思うかもしれませんが、だからといって割り勘に関する認識や習慣まで同じものとは限りません。では、まず日本での割り勘はどういった言葉でいつ誰が考案した言葉なんでしょうか?

ウィキぺディア(Wikipedia)によれば、割り勘は「割前勘定」の略語で、店で一緒に食べた食べ物の費用を頭数で割って支払うことを言います。この方法を考案した人は江戸時代の虚作者山東京伝(1761年~1816年)で、彼は友人との飲み会の最中でも頭数で代金を計算していた事などから、当時「京伝勘定」とも呼ばれたようです。

一方、韓国での「割勘」は日本と全くことなるやり方、認識をもっているように思えます。というのは、韓国人自体が人の前で一番気にすること、大事にすることは「面子」です。だから面子を傷つけられることを一番嫌う国民ですので、飲食代を頭数で割って払うといった考えはありません。もし、飲食代を頭数で割って払うとなぜかケチるようなイメージを与えてしまい、面子が立たないようです。

では、皆が食べた飲食代はいったい誰が払うのでしょうか?

そうですね、、日本と多少異なる「割り勘?」で計算します。例えば、食事会などを開催した人、招待者、先輩のような目上、稼ぎがある人などが皆が食べた食事代を払うのが一般的です。だといってもいつまでも上記の彼らが毎回代金を払うわけには行きません。口にはしませんが、韓国人同士ならわざわざ言わなくても知っている社会通念、常識があります。それはいつも相手に奢ってもらうばかりじゃないことです。つまり、相手(上記の人達)に1回奢ってもらうといつかは自分もみんなに奢らないといけないのです。こういったやり方が韓国式の従来「割り勘」になります。

しかし、韓国も10年ほど前に経験した経済の危機で経済が難しくなり、財布の紐を締める時期があったのですが、その合間に新しい「割り勘?」がうまれました。知っている方も多くいらっしゃると思いますが、それが「더치 페이=Dutch pay」です。

この「더치 페이」は、「オランダの~」の意味をもつ「더치=Dutch」に「페이=pay」が合わさった合成語で、いわば「콩쿨리쉬=korean english」(和製英語のようなもの)です。正しくは「割り勘」は「Dutch treat」なんですが、左記の言葉は使わずに割り勘の意味で「더치 페이」を使います。

「Dutch」は先書いたように「オランダの~」の意味ですが、もともとは「ドイツの」を意味した言葉だったようです。しかし17世紀頃、早くも海上貿易に目覚めて勢力を振るっていたオランダ人と、海上貿易を計らって海上で領域を少しずつ広めていたイギリス人が衝突し、3年間も戦争をしている中、手ごわいオランダ人を「けち」のイメージを定着させ、侮辱する際に用いた用語らしいです。その後、「Dutch」は「ドイツの~」から「オランダの~」へと変化し、そのほかにも「冷笑的」の意味をもつようになったと言います。そこから「Dutch dating=費用各自持ちのデート」、「Dutch aucting=せり下げ競売」、「Dutch way=自殺」といった言葉も生まれています。

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由来:3.日韓の『割り勘』について」への2件のフィードバック

  1. staff のコメント:

    韓国での生活の中で馴染むことができなかったのが
    この「韓国式割り勘」です。

    いつも奢られてばかりだった留学生(でも年上)のわたしは
    次こそわたしが払う!と決意するのですが
    いつの間にか友達が支払いを済ませていたり・・・で
    順番に支払うということがうまく出来ませんでした。ㅠㅠ

    なので韓国から友達が遊びに来ると
    恩を返すようにご馳走しまくるのでした。^^

    나영

  2. teacher のコメント:

    そうでしょうね^^韓国人なら自然に覚えた習慣?ですので、いつどこで奢ったらいいかわかりますが、外国の方には難しいと思います。しかし、韓国の文化を知らない方に韓国人のような振る舞いを望むのは無理ですし、そこも韓国人はよく理解していると思います。ので、ご安心してください。

    크리스탈 ^.^/

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