「以熱治熱」と「以冷治冷」とは-「参鶏湯」と「冷麺」-

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안녕하세요.크리스탈이에요

불볕더위로 고생들이 많으시죠.아무튼 집안에는 습도가 꽤 높아 집안에만 있으면 자칫 탈진현상이나 몸컨디션이 안 좋아질 경우가 많으니 각별히 주의하시도록 하시고 오늘은 지난 주에 이어 냉면에 관한 이야기를 연재하겠습니다.

(こんにちは。クリスタルです。猛暑でとても過ごしにくいですよね。家の中は湿度がけっこう高いので家に閉じ篭っている脱水症状や身体を壊すこともありますので十分に気をつけましょう。今日は先週に引き続き冷麺にまつわる話を連載致します。)

冷麺は夏によく食べられていますが実は冬の食べ物って知ってましたか。見た目から参鶏湯は冬、冷麺は涼しげに夏に食べそうですが、実は逆なんですよ。

韓国では夏には参鶏湯。(北では)冬には冷麺。それぞれの時期に食べるものです。参鶏湯が夏に食べられているのは日本の皆さんもご存知ですが、韓国の東洋医学(東医寶鑑)で言う「以熱治熱」の考えからなんです。

「以熱治熱」は熱によって熱を治すとの意です。単なる熱で熱を治すのではなく人は身体から熱気を感じているかもしれませんが、この熱気というものは身体が冷えているからこそ顔にほてりなどが現れるんです。夏は皆冷たいものをよく食べるので身体が冷えやすく体調を崩しやすいんです。その原因である冷えを治して正常に戻すことなんでしょうね。暑い夏を乗り切る、つまり冷たいもので崩した体調を整えるための先祖様の古くからの知恵だと思います。

日本にも夏を乗り切るために、土曜の丑の日と言ってウナギを食べる時期がありますが、韓国では夏に一番暑い時期、サンボットゥウィ(三伏暑さ)という時期が3回あります。今年は7月14日、24日と8月13日でそれぞれ初伏(チョボッ)、中伏(チュンボッ)、末伏(マルボッ)と言います。この時期に食べるとバテず暑さを乗り切られると言われているので三伏の時期には参鶏湯の店の前に行列ができ時には食べられない時もあるほどです。

また冷麺は「以冷治冷」若しくは「以寒治寒」ということだと言えますが、この四字熟語は東洋医学からの考えなのか定かではありません。ただ韓国の年中行事(歳時風俗記)である『東国歳時記』(1849年)にも冬の食べ物として冷麺をあげています。北で冬に冷たい冷麺を食べる習慣は「以冷治冷」、つまり冷を以って冷を治すとの意味もありますが、北は冬になると乾燥で失われた水分を補給しようとする知恵から生み出された考えではないかと思われます。

食べ物ってその国の風土などによって生まれたものでそこ人間が自然と融合して生きられるようにできているものなんですね。では冷麺はいつ頃韓国で冷麺の店ができたのでしょうか。

朝鮮戦争の以前には北と南は往来していましたから冷麺の存在は知っているはず。だけど店まで出来ていたかどうかは定かではありませんが韓国内に冷麺屋ができたのはやはり朝鮮戦争が起こり38戦と言う南北分断で故郷に戻れなかった方(失故民)が開いた「平壌冷麺」が元祖だと思います。

この店は今もソウルにありますが当時失故民は故郷を恋しいながらこの店で冷麺を食べていたと言います。今は「平壌麺屋」ですが、東大門歴史文化公園駅の割と近くで、「平壌冷麺」とハングルで大きく書かれた看板が目印です。お昼時、この日はやや汗ばむ気候も重なってか、車で乗り付けて来るお客を含めて行列のできる人気だそうです。

韓国に行かれた際に一度寄ってみるのはどうでしょうか。

以上

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